Siemens Healthineersは、2016年11月7日、ベルリンを拠点とするPOC分析装置のインターフェイスおよびデータマネジメントソリューションを開発しているConworx Technology社を買収し、POC検査のIT機能を強化していくことを発表しました。
- Conworx社をシーメンスヘルスケア社の完全子会社化
- Conworx社のオープンコネクティビティの追加により、Siemens Healthineersは世界中の関連製品の統合が可能
- この買収によって、より多くの装置との接続能力を拡大し、主要POC分析装置メーカーの100機種以上の装置との接続を顧客に提供
- Siemens Healthineers Point of Care InformaticsはConworx Technology社のCEOローマン・ローゼンクランツが指揮
Uni POCやPOCceleratorといったConworx製品をポートフォリオに追加し、Siemens HealthineersのRAPIDCommデータマネジメントシステムを補完することで、主要POC分析装置メーカーの100機種以上とのオープンコネクティビティが可能になり、POC市場に対するITソリューションの幅を広げます。
この買収は、世界中の医療従事者が現在抱えている課題とさらに増加する課題を解決し、また、それぞれの環境で優位に立つことを可能にするというSiemens Healthineersの戦略的な方向性を証明するひとつです。
Siemens Healthineersは「Engineering Success. Pioneering Healthcare. Together.」というモットーの下、効率を上げ、コストを削減するために設計された製品やソリューションを通じてお客様と協働し、ヘルスケアの新しい方向性を創造しています。
医療業界における統合・産業化の傾向は続いており、POC検査への法的な要求事項が強化されていることから、POCにおいて装置と患者データを通信する高度なITソリューションの役割はますます重要となっています。Siemens HealthineersとConworxは、たった一つのITソリューションから効率的な運用、データへのアクセス、そしてリスクマネジメントを実現し、あらゆるPOC分析装置メーカーの装置とのシームレスなデータ統合を可能にするオープンコネクティビティを提供します。
「医療機関の統合が進む中、医療ネットワークの出現により、数十箇所の拠点に分散している何百というPOC分析装置のシームレスな統合に対する大きなニーズがあります」と、Siemens HealthineersのPOC診断薬事業 代表取締役社長ピーター・コルテは述べています。
さらに、「お客様のニーズを満たすのは、あらゆる分析装置との優れたコネクティビティを実現するソリューションの提供であることは明らかです。接続された全ての分析装置が最大能力を発揮できるよう、各販売会社と密接に連携しているConworxの体制は継続します」と述べています。
シーメンスヘルスケア社の完全子会社となった75名のConworx社員は、Siemens Healthineersと統合し、Siemens Healthineers Point of Care Informaticsとなります。
インターフェイス開発、アプリケーション開発、さらにデータマネジメントスペシャリストで構成されるこの新しいチームは、Conworx Technology社の現CEOローマン・ローゼンクランツ氏が率います。
「Siemens Healthineersになることで、我々はグローバル組織へのアクセスを得るとともに、共通の顧客をよりサポートできるようになります」と、Conworx Technology社のCEOローマン・ローゼンクランツは述べます。
「今現在、そして今後ますます成長するPOCネットワークをお客様が管理しやすくなるリーディングITソリューションを、我々は共に開発してまいります」
Conworx Technology社は1999年に設立されました。
シーメンスヘルスケアによる同社の買収は、2016年10月下旬に完了しました。
*1 メーカー、システムに関係なく相互通信ができるシステム。これにより自社製品だけでなく他社製品との接続が可能となり、測定結果管理だけでなくより多くの分析装置の一元管理が可能となります。