今日のCT検査においてオペレーターは正確なポジショニングを行うために多くの時間を費やし、それ自体が1つの重要な仕事だと言えます。体形、身長、体重などが被検者ごとに異なることに加え、アイソセンターはオペレーターが視覚により判断するため正確なポジショニングを行うことは非常に難しいといえます。FAST 3D CameraはCT検査におけるポジショニングを正確に、効率よく行うための新しいワークフローを提案します。
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FAST 3D Cameraポジショニングの自動化
FAST 3D Camera ポジショニング自動化の流れ
正確なポジショニングへの挑戦
イギリスで報告されたデータ*1によれば、CT検査全体の95%においては被検者を正確にポジショニングはできておらず、平均してアイソセンターから上下に2.6cmのずれが生じています。この誤差はわずか数センチというレベルですが、検査に影響を及ぼしています。仮にアイソセンターから3cm高くポジショニングをした場合には実際より大きな体格の被検者と誤認識され、自動線量コントロールにより、最大18%の被ばく量が増大します。3cm低くポジショニングをした場合には、画像ノイズが最大6%増え診断への影響が懸念されます。

全てのCT検査でハイクオリティをスタンダードに
3つの簡単なプロセスで、より正確なポジショニングを。
ステップ1. 3次元計測
正確なポジショニングをサポートするため、FAST 3D Cameraが生まれました。
- FAST 3D Cameraは被検者の体形、位置、身長を3次元でキャプチャします。
- 赤外線も活用できるため、被検者の服が厚い場合にも対応できます。

ステップ2. 正確な計測
ボタンを1つ押すだけで、自動的に計測が始まります。
- 体軸方向(z方向)の体幹部領域を認識
- 被検者の寝ている方向(Head first/Foot firstおよび腹臥位/仰臥位)を認識し、誤りがある場合は正しい方向に誘導
- テーブルの高さと被検者の厚みを計測

ステップ 3. 寝台の高さを正しい位置へ移動
FAST 3D Cameraで得たアイソセンターをFOVの中心に寝台の高さを調整。
位置決め撮影の開始位置まで移動も可能です。迅速な検査とより正確な画像を提供します。
その他機能
自動化とアシスト機能で検査のスループットを向上
- FAST Topo: 位置決め撮影速度を速くすることができ、より被検者に負担の少ない検査環境を提供します。
- FAST Planning: 位置決め画像から得られる解剖学的な情報をもとに、最適な撮影範囲とFOVを自動設定します。
- FAST 3D Align: 被検者の解剖学的構造を3次元で認識し、アキシャル断面だけではなくサジタル断面やコロナル断面についても再構成範囲を設定します。
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Li J, Udayasankar UK, Toth TL et al., Automatic patient centering for MDCT: effect on radiation dose. Am J Roentgenol. 2007;188:547–552