シーメンスヘルスケアと社会医療法人博愛会 相良病院(鹿児島県鹿児島市)は、最先端の乳がん治療を行う女性医療センターに関するパートナーシップ協定を2015年4月に締結しました。本パートナーシップは、高機能・高品質な医療機器・サービスにおいて豊富なグローバル実績及び知見をもつシーメンスヘルスケアと国内有数の乳がん診療拠点である相良病院との間で、共に日本発の先進女性医療のロールモデルを創り上げたい、という理念が一致し実現したものです。
相良病院は、2014年8月には乳がん領域における「特定領域がん診療連携拠点病院」に全国で初めて指定された医療施設です。2024年乳がんの手術症例数が877件と国内有数の実績を誇り、2024年4月の時点でも、特定領域がん診療連携拠点病院に認定されているのは、全国で相良病院のみとなっています。本パートナーシップに基づき、先進的な女性医療の推進に向け、シーメンスヘルスケアは以下のような貢献を行ってきました。
- 2016年に導入したSiemens Healthineers製のMR-PETで乳がんの術前検査を年間800件以上実施するなど、高精度な検査ながら検査時間を大幅に短縮したことにより、より多くの患者さんを受け入れることが可能になりました。
- 同年、両者共同で開発した乳がん検診バスで年間24,000人の検診を実施するなど、離島やへき地での高精度な検査を提供しています。
- 本パートナーシップに基づき2019年に竣工した新病院には、両者の知見を生かし、乳がんの早期発見から治療までの診療ワークフローや先進的な女性医療を支える医療機器を導入しました。
- 2020年に、相良病院はシーメンスヘルスケアのドイツ本社であるSiemens Healthineersからグローバルレファレンスサイトとして認定され、世界各地からの施設見学を受け入れています。
- 上記以外にも、乳がん検診啓発リーフレットの作成、かごしま女性医療フォーラムへの参加をはじめとする乳がん検診の啓発活動や、高精度な検査のためのマンモグラフィポジショニング検討会の実施など、さまざまな活動を共同で行っています。
この成果をさらに広く展開すべく、2023年には、シーメンスヘルスケアは医療法人宮崎博愛会(宮崎県宮崎市)ともパートナーシップを締結し、2025年に開院したさがら病院宮崎に対しては、シーメンスヘルスケアから乳がんに関連した診断・治療ならびに献体検査に関する最新または最適な医療機器を提案するだけでなく、早期発見から治療までの診療ワークフローの総合的サポートを行いました。
シーメンスヘルスケアと博愛会、宮崎博愛会は、乳がんをはじめとする女性特有の疾患の早期発見から診断、治療、そしてアフターケアに至るまで、最適な診療環境の提供を目指し、引き続きさまざま活動を行っていく予定です。