シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社(東京都品川区、代表取締役社長: 村田 大、以下 シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス)は、検体の仕分けや装置のメンテナンスを自動化し、検査業務の大幅な効率化に貢献する生化学免疫自動分析装置「Atellica CI Max」を8月5日より発売します。
- 検体の仕分けや装置のメンテナンスを自動化し、検査業務の大幅な効率化に貢献
- 施設のニーズに合わせて、採血管自動開栓 / 閉栓装置による自動化範囲の拡張が可能
- 1時間あたり最大1,120 テストの処理能力で、大規模施設でのバックアップ装置としても導入可能
検査技師の負担増大に伴い、約90%の検査技師が自動化技術の導入に前向き1
昨今、医師の働き方改革に伴うタスクシフトにより、検査技師が採血業務も担当するなど業務負荷の増大が課題となっています。限られた人員でより多くの検体を処理する必要があるため、大規模病院のみならず、中規模の施設や検体検査の委託先である検査センターでも、業務の自動化ニーズが拡大しています。Siemens Healthineersが2024年に米国で行った調査によると、臨床検査技師の不足が深刻化する米国において、95%の検査技師が「自動化技術の導入は患者ケアの向上につながる」と回答しており、89%が「検査室が需要に対応するには自動化が必要」と考えています。1
「Atellica CI Max」は、2023年8月に発売した生化学免疫自動分析装置「Atellica CI1900」の検体投入・搬出部分を、検体と検体容器の種類を自動で判別して仕分けを行うサンプルハンドラーにより自動化した装置です。大規模施設向けの免疫生化学統合分析装置「Atellica Solution」、中規模施設向けの生化学免疫自動分析装置「Atellica CI1900」に続く新たなラインアップである「Atellica CI Max」では、検体容器の自動開栓・閉栓装置のオプション追加も可能で、施設の規模や設置面積、自動化範囲など、検査室環境に合わせた幅広いソリューションを提供することができます。
検体の仕分けや装置のメンテナンスを自動化し、検査業務の大幅な効率化に貢献
- 検体の投入、取り出し部分に、サンプルハンドラーを搭載しています。検体の投入後、カメラがすべての検体容器を瞬時にスキャンし、AI が検体と検体容器の種類を特定するため、従来手作業で実施していた検体の仕分け作業が不要になります。
- サンプルハンドラーには、精度管理試料を保管する保冷庫が搭載されています。予め設定したタイミングで精度管理試料を自動的に測定するオートQC機能により、これまで早朝に行っていた精度管理業務の短縮に貢献します。
- 装置のメンテナンス作業が自動で行われ、手動でのメンテナンス作業を大幅に削減することができます。
- 装置メンテナンスの時間をあらかじめ設定することで、スタッフが不在になる夜間などにメンテナンスを完了することができる機能や、装置の稼働を止めることなく、試薬・消耗品の交換・補充が可能な本体設計などにより、検査業務の大幅な効率化に貢献します。
施設のニーズに合わせて、採血管自動開栓/閉栓装置による自動化範囲の拡張が可能
オプションとして、自動開栓装置「 Atellica Decapper」および自動閉栓シール装置 「Atellica Sealer」の搭載が可能です。「Atellica Decapper」は最大300本 / 時のスピードで開栓、「Atellica Sealer」は最大480本 / 時 2 のスピードで閉栓とを行い、検査業務をさらに効率化します。施設のニーズに合わせてオプションを追加し、自動化の範囲を拡張することが可能です。
1時間あたり最大1,120テストの処理能力で、大規模施設でのバックアップ装置としても導入可能
4.31平方メートルの設置スペースで、1時間あたり最大1,120テスト 3 の検査を行うことができます。「Atellica CI Max」を含むAtellica 製品ポートフォリオは、すべての機種で共通の技術・ワークフロー・試薬・消耗品・ユーザーインターフェースを採用しているため、複数機種を使用する検査室でも一貫した運用が可能です。検査処理能力の高さを生かし、単体の検査装置として導入していただくだけでなく、大規模施設でのバックアップ装置としても導入いただけます。


