Atellica Solution の新たな追加機能として採血管閉栓作業を自動化するAtellica Sealer の販売を開始

東京

|2023-04-12

  • 従来の装置にわずか0.6m2拡張するだけで、1時間あたり最大480本の採血管を処理
  • これにより、生化学・免疫検査における分析前後の工程も含めたワークフローを自動化するコンセプト「Atellica i-Auto」が完成
  • 医療従事者の業務の効率化・負担軽減に貢献

シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 秀顕)は、免疫生化学統合分析装置Atellica Solutionの追加機能として自動閉栓シール装置「Atellica Sealer(アテリカ シーラー)」を2023年4月12日から販売開始します。Atellica Sealerの登場により、これまで人の手で行っていた採血管の開栓、搬送、仕分け、閉栓、検体管理までのワークフローを自動化する「Atellica i-Auto(アテリカ アイオート)」コンセプトが完成する製品ラインナップが出揃います。

わずか0.6m2の拡張で採血管閉栓作業を自動化
Atellica Sealerは1時間あたり最大480本の採血管を処理する自動閉栓シール装置です。2018年発売の免疫生化学統合分析装置Atellica Solution(アテリカ ソリューション)のオプション装置で、従来の設置スペースにわずか0.6m2拡張するだけで、追加の電源も不要です。これまで人の手で行われていた採血管の閉栓作業をAtellica Sealerが担うことで検査工程の省略化を実現し、人は人にしかできない業務に注力することが可能となり臨床検査室の生産性向上にも繋がります。また、人が検体を扱うタッチポイントの軽減により、感染リスクからスタッフを守り、より安心安全な検査体制を実現することができます。

生化学・免疫検査における分析前後の工程も含めたワークフローを自動化するコンセプト「Atellica i-Auto」が完成
Atellica Solutionでは、既に発売している検体の仕分けや再投入を自動化するAtellica SH サンプルハンドラー 、検体を分析モジュールに搬送する双方向・1本検体搬送システムAtellica マグライン、自動開栓装置 Atellica Decapper(アテリカ デキャッパー)の機能により、ワークフローの自動化が実現されています。この度、自動閉栓シール装置Atellica Sealerが加わることにより、生化学・免疫検査における採血管の開栓、分析モジュールへの検体搬送、測定、測定後の検体仕分け、閉栓までの全ワークフローを完全自動化することができるAtellica i-Autoのコンセプトが完成します。検査のワークフローを自動化することで業務の効率化や人員配置の最適化が可能となり、さらには、外部搬送システムを導入する必要がないためスペースの有効活用やスタッフの動線改善も期待できます。

Atellica i-Autoは機構1-4で、 Atellica Solutionは機構1,2で構成されます。

機構

製品名

概要

1. 分析モジュール

Atellica CH930

Atellica IM1600

Atellica IM1300

生化学自動分析装置

免疫自動分析装置

免疫自動分析装置

2. 検体ハンドリング

Atellica SH サンプルハンドラー

Atellica マグライン

検体の投入/回収、測定後検体の仕分けや自動再投入

各分析モジュールへの検体搬送

3. 自動開栓

Atellica Decapper

採血管の自動開栓装置

4. 自動閉栓

Atellica Sealer

採血管の自動閉栓シール装置

医療従事者の業務の効率化・負担軽減に貢献
我が国は、情報社会(Society 4.0)に続く目指すべき未来社会の姿としてSociety5.0時代に進み、高齢者の増加とともに疾病構造が変化・多様化する日本の医療分野においても大きな転換期を迎えています。臨床検査の分野においては、人が行っていた作業を人工知能AIやロボットが代行・支援することで医療従事者の方々が煩雑な作業から解放され、業務の効率化・負担軽減に繋がります。さらには、患者さんが受ける医療の質の向上にむけた新たな価値の創出にも寄与することが期待されます。より質の高い新時代の臨床検査室にむけ、Atellica i-Autoはその基盤造りの一助として貢献します。

シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社
コミュニケーション部
本田