シーメンスヘルスケアとHoloeyes、医療XR* を用いた診断・治療支援ツール活用の推進に向けた提携を開始

東京|2019/09/28

シーメンスヘルスケア株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社⻑:森秀顕、以下 シーメンスヘルスケア)と Holoeyes 株式会社(ホロアイズ、 本社:東京都港区、代表取締役社⻑:谷口直嗣、以下 Holoeyes)は、医療のデジタル化を通じて、臨床および医療教育分野における医療サービスの変革と患者のクオリティ・オブ・ライフ(QOL)の向上を目指し、2019 年 9 月より提携を開始しました。

今回の提携により、シーメンスヘルスケアの持つ多機能クラウドプラットフォーム「teamplay Cloud Platform(チームプレイ クラウド プラットフォーム)」上で提供されるアプリケーション群に、Holoeyes の医療 XRサービス「HoloeyesXR(ホロアイズ エックスアール) 」が加わります。teamplay Cloud Platform を導入している医療施設は、通信インフラを追加することなく、安全かつ簡便に HoloeyesXR サービスの利用を開始することができます。

 

HoloeyesXR は、CT や MRI のスキャンデータから3次元の VR(仮想現実)や MR(複合現実)のアプリケーションを自動生成し、医療コミュニケーションを革新するクラウドサービスです。大きな特⻑として以下の点が挙げられます。

  • CT/MRIなどの2次元データを3次元にし、VR/MRにより体感できる
  • ポリゴンデータをアップロードするだけで最短10分で利用できる

医療の現場では、CT や MRI などによって撮像された主に2次元の画像データを診断と治療に利用しています。しかし、2次元のデータから得られる情報には限りがあり、特に治療前のプランニング等では3次元的な理解が必要となることから、医師は自身の知識と経験を基に頭の中で2次元データを3次元化しています。これは、医師の業務に大きな負担となっています。同様に、医学生らの学びや患者説明の場においても、2次元データを3次元的に理解するために多くの労力が払われています。VR/MR のテクノロジーであれば、容易に3次元的な理解が可能となるため、この状況が大きく改善されると考えています。

HoloeyesXRは、2018年4月の発売以来、すでに60の医療施設に導入、843のケースで活用されています。
(2019年9月現在)

 

teamplay Cloud Platform は、医療におけるデジタルエコシステムの発展を視野に入れ、シーメンスヘルスケアが開発した多機能クラウドプラットフォームです。これは、オープンでセキュアなクラウド環境を基盤にした仕組みであり、医療機関、医療従事者、患者、自治体、メーカーやパートナーを含むすべてのステークホルダーがつながり、連携し、よりよいアプリやサービスの提供や活用を促進していくものです。たとえば、メーカーやパートナーは、開発したアプリやサービスをすぐに利用できる環境に接続でき、一方の医療従事者は、必要に応じてそれをいち早く活用できるなどのメリットがあります。

このたびの提携について、Holoeyes 代表取締役社⻑の谷口直嗣は以下のように述べています。
「私たちのサービスは個人情報と切り離されたデータの流通で完結できるよう設計されていますが、導入側となる医療機関は、そもそも外部のインターネット回線につながっていないという場合が多くみられます。そのため、医療施設では、当社のサービスを導入するために特別にインターネット回線を用意するなどの工夫が必要なこともありました。今回の提携により、多くの医療施設が、特別な措置を講ずることなく、シーメンスヘルスケアのオープンでセキュアなクラウド環境を基盤として、私たちのサービスを活用できるような環境構築を目指します。現場の医師が持つ『医療コミュニケーションの新たな可能性を患者のために活用したい』という声に応え、医療経営や医療教育の観点からもデジタルトランスフォーメーションを促進していきたいと考えています。また、画像診断分野で豊富な経験と良質なデータを有するシーメンスヘルスケアとの協業により、より高品位なXR技術の社会実装を目指してイノベーションに取り組んでいきたいと考えています」。

シーメンスヘルスケア代表取締役社⻑の森秀顕は以下のように述べています。
「Holoeyes とともに、医療XRサービスを国内展開できることを大変光栄に思います。今回の提携により、医療従事者の業務効率を向上させ医療サービスの質を高めるだけでなく、患者にとっても病状の把握が容易となるため、ペイシェント・エクスペリエンスの向上に寄与することができると確信しています。私たちは、医療のデジタル化を推進する上でデジタルエコシステムを柱のひとつに据え、オープンでセキュアな基盤の提供と優位性の高いツールやサービスなどのコンテンツ拡充に取り組んでいます。今後は他領域のツール展開も視野に入れており、医療従事者や患者はもちろん、多くのステークホルダーにこれまでにない価値を実感いただき、医療サービスの有機的な発展をサポートしていきたいと考えています」。

 


Holoeyes 株式会社
取締役兼CSP(Chief Strategic & Sales Officer)新城
Email:

シーメンスヘルスケア株式会社
コミュニケーション部 勝谷、中川
TEL: 03-3493-5022
Email:


Holoeyes は、プログラマー、外科医、ITビジネスデザイナーというコアメンバーにより、医療領域の情報の非対称性を解決するビジュアルコミュニケーションサービスの社会実装を目指すベンチャー企業です。患者のCTスキャンデータやMRIデータから3次元のVirtual Reality(VR)やMixed Reality(MR)のアプリケーションを生成し、 医療分野におけるコミュニケーションを革新するクラウドサービス「HoloeyesXR サービス」を展開しています。医療の隣接領域には、医学教育や患者説明など幅広い活用の広がりがあり、そうした新たなる価値創造の実現を様々な事業者との連携によって生み出していきます。そのビジョンと実績により、2018年経済産業省の推進するJ-Startup企業に選出され、2019年のG20大阪サミット国際メディアセンター内「JAPAN INNOVATION LOUNGE −HEALTH × INNOVATIO」にて世界に向けて日本の医療イノベーションをアピールする企業として選出されました。