現状における取り組みCEOステートメント

エアランゲン, ドイツ|2020/04/09

皆様、

新型コロナウイルスに罹患された方々、その関係者の皆様に心よりお見舞い申し上げます。

このパンデミックとの闘いにおいて、幾ばくかの進展はみられるものの、依然として非常に厳しい状況が続いています。各国政府や医療提供者らによって進められている感染対策と同時に、診断機能の確保、COVID-19患者の治療のために、私たちはより一層邁進していく所存です。前例のない状況の中で、これに対処するSiemens Healthineers の社員はもとより、すべてのパートナーの皆様に深く感謝いたします。現在、私たちは、どこであろうとこの危機を乗り越えるべく助け合う、という一つの目標に向かって団結しています。

第一に、CT装置、X線一般撮影装置、超音波画像診断装置、血液ガス分析装置、及びCOVID-19患者の治療に付随して必要となる臨床検査などの需要増に対応するため、私たちは全力を尽くしています。

第二に、私たちは世界規模でのCOVID-19関連検査の需要増に対応しています。先般、当社は世界保健機関(WHO)と米国食品医薬品局(FDA)の緊急時使用許可(EUA)に向けて、SARS-CoV-2(新型コロナウイルス)*1 検出のための検査キットの供給量を増加するという重要な目標を達成しました。さらに、血液中のIgM抗体とIgG抗体を検出するSARS-CoV-2血清学的検査法を開発しており、これによって無症状の人や発症の診断がされていない人に対するSARS-CoV-2の診断補助に役立てることが期待されています。

第三に、私たちは最先端のデジタルインフラ・ソリューションを導入しており、物理的に立ち会うことなく、各病院にサポート提供ができます。いわゆる「スマート・リモートサービス・ネットワーク」を利用し、サービス担当者はオンラインで装置やシステムのリモート診断を行い、ソフトウエアのアップデートなども行います。 当社の遠隔スキャン支援により、当社のスペシャリストが離れた場所から医療機関の放射線システムにアクセスし、とりわけ複雑な検査を行う際にシステムを使用する医療機関スタッフをサポートします。「現場にいなくても利用できる」ことで、当社の持つノウハウにどこからでもアクセスできるほか、医療従事者の感染防止にも貢献しています。これは、医療システムの安定化と感染者の増加抑制に貢献します。

「オーストリア工科大学」と共同で行っているCOVID-19患者の遠隔モニタリングのアプリケーションも同じように進んでいます*2。このアプリケーションは、COVID-19感染の疑いがある人の医療機関への訪問受診を避けることにも役立ちます。体温や酸素飽和度などの生体パラメータやその他情報がスマートフォンやPCを介して主治医に送られ、症状が変化した場合に迅速に対応できるようにしています。このアプリケーションは、なるべく直接的な接点を減らし、保健所や病院、緊急治療室、及び外来など、医療機関の負担を軽減することを目的としています。

第四に、AIによる読影支援ソフトウエアへの新機能追加にも取り組んでいます。これにより病院の臨床スタッフのさらなる負担軽減に貢献できると考えています。私たちはこのための新しいアルゴリズムを開発しており、CTスキャンでCOVID-19の症例を簡単に特定し、肺の損傷の程度を迅速にマークし、定量化するのに役立ちます。このソリューションは現在、臨床的な検証を行っているところです。一日も早く各当局の承認を得られるように努力してまいりいます。

第五に、既存の病院インフラに依存せずCOVID-19患者のスキャンをできるだけ迅速に行うために、特にコンテナにCTスキャナを搭載したモバイルソリューション*2 を提供しています。このソリューションを用いて、わずか数週間のうちにCT撮影が急増した世界中の医療機関をサポートすることができています。

これらは、日々、COVID-19と闘う医療従事者に必要な支援や技術的なソリューションを提供するため、53,000人のSiemens Healthineers 社員が努力を惜しまず、尽力していることを示す一例にすぎません。

困難な状況が続きますが、皆様におかれましてもごどうぞ自愛ください。

ベルンド・モンターク