
徳島県南部を診療圏に高度な循環器診療を主体として医療提供してきた碩心館病院は、糖尿病がある人の増加傾向に対応するべく、2004年に糖尿病内科を開設しました。以来、同科の藤本卓先生は合併症対策を重視した糖尿病診療を基本方針とし、糖尿病性腎症についても早期発見・進行抑制の取り組みを先駆的に行ってきました。血糖管理を軸とした従来型の糖尿病診療の延長ではなく、循環器の観点も含めて患者さんをトータルに診ることを目指してきたという藤本先生に、検査フローや患者さんの治療支援といった診療の実際をお話しいただきました。
3ヵ月に1回の尿中アルブミン定量検査で糖尿病性腎症を早期発見したら治療介入開始
具体的には次のようなフローで尿中アルブミン定量検査を実施し、その結果を糖尿病性腎症への早期介入に活用しています(図)。まず初診時には、腎疾患スクリーニングを目的として尿一般定性検査を行います。それにより尿蛋白や尿潜血、さらに尿沈渣をチェックした結果、尿蛋白陰性(-)で他の腎臓の異常も特にないことが確認できれば、以降は 3ヵ月に1 回の尿中アルブミン定量検査で尿アルブミン値をチェックしていきます。そして≧30mg/gCrが示された際には、糖尿病性腎症の早期である可能性を疑い、管理を開始する流れとしています。
1) 猪股 茂樹, ほか. 糖尿病. 2005; 48: 757-759.
2) Gerstein HC, et al. JAMA. 2001; 286: 421-426.
3) Arnlov J, et al. Circulation. 2005; 112: 969-975.
2) Gerstein HC, et al. JAMA. 2001; 286: 421-426.
3) Arnlov J, et al. Circulation. 2005; 112: 969-975.
