N ラテックス CDT アッセイ

BNⅡとBNプロスペックの専用試薬であるNーラテックス CDTアッセイは、アルコール性肝障害の補助診断に有用な飲酒マーカーです。CDT濃度はアルコール摂取量に応じて増減するため、様々な活用方法があります。

臨床上:アルコール性疾患か非アルコール性疾患の鑑別に有用です(例、脂肪肝、肝硬変、膵炎、食道炎、胃炎、がんなど)

法的:運転免許の再発行;“禁酒”生活スタイルの確認、法医中毒学ー潜在的なアルコール中毒に起因する事故や死亡の排除

職場検診:アルコールに起因する事故、損傷、安全重視活動における物的損害リスクの軽減

  • 全自動CDT測定(前処理不要、非常に特異的、検体分離不要)
  • CDTを直接検出する特異性の高いモノクローナル抗体を使用しています
  • CDTとトランスフェリンとの同時測定による%CDTの自動計算
  • 約20分で最初の結果報告
  • 他の蛋白測定と同時のランダムアクセス可能
  • 信頼性の高い結果-ラボ間、システム間、ロット間において卓越したリカバリー率を有します
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特長

糖鎖欠損トランスフェリン(CDT:Carbohydrate-deficienttransferrin)は糖蛋白トランスフェリンが変形したものです。トランスフェリンは血清中に高濃度で存在する鉄輸送糖蛋白で、2つのN結合型多糖鎖が結合した単一ポリペプチド鎖から成り、糖鎖末端にシアロ酸を持つ鎖に枝分かれしています(=テトラシアロトランスフェリン)。

ヒトでは、異なったトランスフェリンのアイソフォームが存在します。

通常、毎日50ー80g以上のアルコールを少なくとも2週間摂取するとトランスフェリンのグリコシル化パターンに変化を起こし、1つもしくは両方の全糖鎖が欠損したアイソフォームの比率が高くなります。これらのアイソフォームの中で糖鎖が2本から0本(ジシアロ、アシアロトランスフェリン)は、まとめて糖鎖欠損トランスフェリンと名付けられました(図1)。凡そ2ー4週間の禁酒後、CDT濃度は通常正常範囲に戻ります。

CDT Marker

飲酒マーカーとして、γーGT(GGT)、AST、ALT、MCV などが広く使用されています。これらのマーカーに比べてCDTは感度と特異性で優れた結果が出ています。1,2

  • CDTは通常の慢性疾患や薬物療法の影響を受けません。高血圧、喘息 / 気管支炎、糖尿病、肥満症 / 脂質代謝異常症、狭心症、鬱病、消化管異常などの影響はありませんでした。4
  • CDTはGGTやMCVより、早期にアルコール解毒効果を示唆します

CDT測定には、質量分析法、HPLC、キャピラリー電気泳動法、等電点電気泳動法など多くの測定方法があります。N-ラテックスCDTは、全自動測定で血清中のCDTを直接定量化できる特異性を有した初のイムノアッセイ法です。3

HPLC法との相対的特異性比較
海外におけるBN法でカットオフ値2.5%CDTと、HPLC法(ジシアロに特異的)でカットオフ値2.0%CDTでの相対的特異性と感度

相対的感度=93.0%
陽性(NーラテックスCDT) / 陽性(HPLC)×100

相対的特異性=97.0%
陰性(NーラテックスCDT) / 陰性(HPLC)×100

仕様

測定原理

ラテックス凝集免疫ネフェロメトリー法

検体種

血清

測定時間

18分

参照基準範囲(%CDT)

1.24 ~ 2.16% 臨床的カットオフ値 2.0% *2

初回測定範囲

20–660 mg/L

試薬開封後の安定性

BN プロスペック: 2週間
BN II: 3日間(エバポレーションキャップ付けて6日間)

キャリブレーションの頻度

2週間

精度

再現性: <4.5%
ラボ間: <2.0%

製造販売承認番号

22800EZX00040000