ワールドアスレチック2025

Siemens Healthineers とワールドアスレティックス、アスリート医療および持久系スポーツ医療の新たな標準確立に向けて連携

2026-01-28
※本資料はSiemens Healthineers AGが2026年1月27日に発表したプレスリリースを日本語に訳したものです。

Siemens Healthineers (本社:ドイツ) と  ワールドアスレティックス(World Athletics) は、ポイント・オブ・ケア検査(POCT)および画像診断技術が、持久系競技イベントにおけるアスリートの安全確保にどのように貢献し、アスリートや参加者に対する支援のあり方をどのように向上させることができるかについて、医療チームへの情報提供を目的とした協業を進めています。

競技会場における Siemens Healthineers の epoc 血液分析システムおよび超音波画像診断装置 Acuson Sequoia 超音波画像診断装置の活用は、「持久系スポーツ医療(endurance medicine)」という専門領域における新たな医療標準の構築を後押ししています。

マラソン、競歩、トレイルランニング、山岳レースなどの持久系イベントは特有の健康リスクを伴い、医療チームはときに遠隔地で、迅速かつ専門的な対応を求められます。従来、アスリートが検査・診断を必要とする場合は病院へ搬送されていましたが、大規模イベントでは搬送が治療判断を遅らせ、健康や回復に影響する可能性があります。このため、競技運営の管理者や医療チームは、現場での検査を優先するようになっています。

Siemens Healthineers ポイント・オブ・ケア診断部門責任者の Bob Stowers 氏は次のように述べています。

Siemens Healthineers は 2025 年に開催された 3 つの主要国際大会において、ワールドアスレティックス の Health & Science 部門およびローカル組織委員会の医療チームを支援し、血液POCTと画像診断装置を提供しました。中国・南京で実施された世界室内選手権では、超音波画像診断装置「Acuson Sequoia」 が導入され、約 130 の国・地域から集まった 1,200 名を超えるエリートアスリートの筋骨格系損傷や各種医学的課題に対応しました。

特に筋骨格系損傷—捻挫、断裂、打撲など—は、短距離やハードル、跳躍など高強度競技において頻発します。迅速な診断は、適切な損傷管理および競技続行の可否判断に欠かせません。高画質な画像をリアルタイムに提供するAcuson Sequoia を競技会場へ直接配備することで、病院搬送の必要性が軽減され、待機時間が短縮し、アスリートとチームは即時に明確な情報を得られるようになりました。また、アスリート専用の医療エリア内で検査を実施することで、プライバシーや安全性に十分配慮したアスリート中心のケアが可能になっています。ワールドアスレティックス はアスリートの安全を重視しており、その実現に向けた医療テントの設備やプロトコルの整備を主導しています。

2026年初めには、極限環境下でアスリートが直面する生理学的課題の理解を深めるため、世界陸上選手権東京25 において、エリートアスリートの暑熱順化および水分補給戦略に関する研究プロジェクトが実施されました。epoc システムを用いた微量血液サンプルの分析により、電解質、乳酸、pH、クレアチニンなどの重要指標を評価し、脱水・過水和・暑熱障害への対応が行われました。本研究は早稲田大学スポーツ科学部の協力のもと実施され、結果は今後数か月以内に公表される予定です。

World Athletics Health and Science 部門ディレクターの Dr. Stéphane Bermon 氏は次のように述べています。

また、早稲田大学スポーツ科学学術院、Safety and Performance Optimization Laboratoryの細川 由梨 准教授は、次のようにコメントしています。「研究成果を公表することで、アスリートの知識向上に寄与し、持久系競技の現場で医療チームが提供するケアのさらなる進化につなげられることを楽しみにしています。