医療提供者から保健指導マネージャーまで

2018-08-23

ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)のStefan Larsson氏は、医療サービスがボリューム(量)からバリュー(価値)へ移行していると述べています。
医療需要の高まりを見せる高齢化社会において、健康管理は持続可能な医療サービスの鍵を握っています。ビデオでは、Larsson氏が医療サービスの転換について触れています。さらに、ホワイトペーパーではバリューに基づくケア提供が功を奏することを示しています。

ホワイトペーパーをダウンロードするにはこちら

  • 健康管理について話をする理由
    人口動態、慢性疾患の増加、最先端の診断や治療コストの増加など世界的に見られる傾向は、多くの医療サービスにとって長期的な資金力という意味で脅威となっています。それぞれの国のシステムに違いはあるものの、医療費の高騰は納税者、雇用主、民間保険会社、患者それぞれに負担を強いることになります。病気になると診断費用や治療費が発生するだけでなく、労働力という意味のマンパワーの損失、失業率の増加や生産性の低下を招くことにもつながります。そのため国は、病気の段階や治療の流れに沿った医療サービスの需要と供給を管理し、それらを体系的に見ていく必要があります。これは医療費の浪費を防ぎ、適切な活用を目指すという発想からきています。
     
  • 健康管理はどのように医療費を削減し、成果の向上につながるか?
    世界中の政策立案者や納税者は、医療分野のコスト削減に注目しはじめています。一方で、医療サービスの成果は厳しく精査されるようになってきています。そこで、患者アウトカムを量ではなくコストで割った「バリュー」値が、これからの重要なパフォーマンス指標になりつつあるのです。体系的かつ総合的な健康管理には、予防、早期発見、疾患対策管理が含まれます。個人だけでなく、国民全体の健康を総合的に守るという意味で、今のように業種や施設、部門などに分かれているケアのあり方を見直す必要があります。それによってコストを削減するだけでなく、アウトカムの改善にもつながるでしょう。

  • バリューに基づくケア提供で、医療提供者が成功するには?
    医療提供者をはじめ医療業界のプレイヤーは、アウトカムを向上させたりバリューに基づく医療サービスを提供するために、コラボレーションやパートナーシップの利点を認識しておく必要があります。たとえば予防ケア、ポピュレーション・ヘルス・マネジメント、疾病管理プログラムに取り組むには、組織の壁を越えたサポートや協力体制を必要とします。将来的には単なる病気への対処ではなく、健康そのものを管理することも必要になってくるでしょう。コラボレーション、総合的なケア、患者への教育、店舗型のクリニック、遠隔医療など実際にあるさまざまな例は、健康管理の方法をより良くするための大きな可能性を秘めています。