術中の診断や手技の正確性を高め、治療技術や治療精度を上げるためには、外傷治療においても、今や術中3D撮影は欠かせないといわれています。今回は高精細な術中3Dイメージングを実現するSiemens HealthineersのFD搭載モバイルCアームイメージングシステムCios Spinの、外傷治療における活用症例やメリット、今後期待するところなどを、治療現場の第一線でご活躍の先生方に語っていただきました。(文中敬称略)
岡山医療センター 塩田 直史 先生
術中3D撮影によって、その場で状態の最終確認ができるというのが一番大きなメリットだと思いますね。術後CTの代わりになるといえるのではないでしょうか。
淡路医療センター 櫻井 敦志 先生
術中にスクリューが関節内に入っていないことを確認できると安心できますね。関節内の凹部はレントゲン画像ではわかりづらいですから。3D画像は見えない部分を確認するのに非常に有効だと感じています。
長崎医療センター 宮本 俊之 先生
救急病棟からわざわざCTを撮るためだけに、痛がっている患者さんを動かすのは大変ですし、技師さんの手を煩わせることにもなります。病院経営的に考えても、術後CTを省くことができれば、CT室を余分に使用しなくて済むメリットがあるでしょう。
岡山大学病院 依光 正則 先生
Spinでは広範囲がくっきりと綺麗に写るので、整復のクオリティが向上し、術後成績が良くなっていると実感しています。