新たな地域医療構想へのクリニックの関わりポスト2025に向けた医療制度関連施策
~クリニックの視点から~
第3回

これまで取り組みが進められてきた地域医療構想は、病院の病床機能の分化・連携が最大の目的であり、外来医療が中心のクリニックにとってはあまり関係がないと感じられるものでした。

しかし、その地域医療構想で目標としていた2025年が到来し、現在は2040年を見据えた「新たな地域医療構想」に向けた準備が進められています。厚生労慟省の「新たな地域医療構想等に関する検討会」が令和6年12月に公表したとりまとめ1)では、スケジュールとして、2025年度に新たな地域医療構想の策定・推進に関するガイドラインを国が作成し、そのガイドラインに基づいて2026年度に各都道府県が構想を策定し、2027年度から順次取り組みを開始することとされています。この新たな地域医療構想は従来のものと異なり、「入院医療だけでなく、外来医療・在宅医療、介護との連携、人材確保等を含めた地域の医療提供体制全体の課題解決を図るもの」と位置付けられていますので1)、クリニックにとっても見過ごすことのできないものなのです。

2025-08-31
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