陽子線治療センターにおける CT Imaging の重要性名古屋市立大学医学部附属 西部医療センター
名古屋陽子線治療センター

名古屋陽子線治療センターは2013年2月に東海3県で初めて粒子線治療を開始し、対象は前立腺から体幹部や頭頸部、小児腫瘍まで広がっています。2023年には陽子線治療計画に重要なCT装置・SOMATOM go.Open Proを導入しました。今回は導入理由や評価、今後の期待についてお話をうかがいました。

名古屋市立大学医学部附属 西部医療センター 名古屋陽子線治療センター

|2024-11-14

荻野 センター長 : CTは治療計画を立案する上で重要な位置を占め、その機能として最も重要なのが画質です。なぜならば、照射部位がCT画像に基づいて決められるからであり、画質が治療精度を決定する要因だからです。
当センターで治療を受ける患者数は増加傾向にあり、それに伴ってわれわれスタッフの業務量も増えています。しかしながら、それを言い訳に治療の質を低下させるわけにはいきませんし、むしろ、向上させる必要があります。そのような背景から、CT には高精細な画質と業務効率を向上させる機能が求められます。

CTH Customervoice 名古屋市立大学医学部附属  西部医療センター

下村 技師 : Direct SPRや Auto Contouringとのシームレスな連携機能を搭載した CT は、粒子線治療に特化している当センターにとって極めて魅力的です。そのこともあって go.Open Pro の導入が実現したわけですが、DirectDensity(CT値 - 電子密度)や Direct i4D が搭載されていることから通常の CTとしても優れています。中でもiMAR はさらに優れており、go.Open Proは基本的な機能に優れる使いやすい CTだと思います。

荻野 センター長 : 放射線治療において重要なのは、線量分布と有害事象発現の関係性を把握することです。その点で、Auto Contouring には解析の均質性向上を期待しています。この機能をさらに高めれば、将来的には腫瘍の完治に必要な線量、近接臓器における許容線量を解明することが可能になると考えられます。ここでは機械的に行われることが重要です。なぜならば、人が行えばバイアスがかかってしまうからです。バイアスを排除し、線量と有害事象に関する治療後定量的評価の精度を高めて次の計画に反映させれば、放射線治療の成績をさらに向上させることができると思います。特に、心臓に対する線量の多少は予後に関係することが明らかにされていますので、分解能を上げて部位別に詳細かつ正確に解析することが求められています。さらに、同一装置を使用している複数の施設が情報を共有し、統合したデータを解析すれば、より正確な評価に繋がります。

名古屋市立大学医学部附属 西部医療センター
名古屋陽子線治療センター

  • 所在地:愛知県名古屋市北区平手町 1-1-1
  • 病床数:500 床
    (名古屋市立大学医学部附属西部医療センターとして)
  • 主なご導入装置:
    SOMATOM go.Open Pro
    syngo.via
  • お話をおうかがいした先生
    陽子線治療科 センター長  荻野 浩幸 教授 
    運営企画室(陽子線治療技術科) 阿部 邦章 室長 
    陽子線治療物理科 博士 歳藤 利行 主幹 
    陽子線治療技術科 医学物理士 下村 朗 技師 
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