実際に線量の最適化の観点からも、管電圧を最適化できることは非常に大きなメリットだと感じています
放射線科放射線治療品質管理室
増田 技師 : 最適管電圧自動選択機構であるCARE kV を活用して管電圧フリーで放射線治療計画用CT撮影を実施しています。自動で最適な管電圧が選択されるので、操作する側としても全くストレスなく運用できています。
当院では治療計画装置に RayStation を使用しているため DirectDensity によって撮影時の 管電圧に依存しない一定のMass Densityに対応する画素値に変換したデータを線量計算に使用しています。DirectDensityの導入によって、管電圧を含めた撮影条件の最適化、そして被ばく低減につながっています。小児のユーイング肉腫症例などでも低管電圧を使用することで、被ばく低減につながっており、様々なケースで DirectDensity によって撮影管電圧が最適化できることの有用性を実感しています。

山内 物理士 : 以前の装置では管電圧は固定だったので撮影条件を最適化する際のアプローチ が限定されていました。そのため撮影条件を最適化するという意識が高くありませんでした。また診断部門から放射線治療計画用 CT の線量の高さを指摘されたこともありました。SOMATOM Confidence の導入が決まったタイミングが、線量管理の義務化のタイミングと重なったこともあり、DirectDensity の導入が、放射線治療計画用 CT においても撮影条件を最適化しようという契機になりました。実際に線量の最適化の観点からも、管電圧を最適化できることは非常に大きなメリットだと感じています。DirectDensity の臨床導入時は様々なデータ検証を実施しましたが、従来の120kV用CT値密度変換テーブルで計算した線量分布とDirectDensity用 CT 値密度変換テーブルで計算した線量分布の差が 1%以下であり、精度としても問題なく導入できています。Adaptive radiotherapyなどの1患者で複数回CT撮影する治療が増えているため、DirectDensityの有用性は今後ますます高まってくると思います。

増田 技師 : 呼吸同期撮影は、撮影から画像再構成までのワークフローがシームレスで以前と比較して非常に楽になりました。呼吸同期画像再構成もすべて自動で実施してくれるので、技師 としてもストレスなく非常に楽に操作することができて助かっています。また以前は呼吸同期撮影も線量が高くなりやすい撮影の一つでしたが DirectDensity によって管電圧を最適化できることで、被ばく低減にもつながっています。
聖路加国際病院
- 所在地:東京都中央区明石町9-1
- 病床数:520床
- 主なご導入装置
SOMATOM Confidence
AI-Rad Companion
MAGNETOM Skyra fit
Symbia Evo
Cios Alpha
ARTIS icono
D-Spin Artis Q BA Twin
Artis zee i BA - お話をおうかがいした先生
放射線腫瘍科 板澤 朋子 医師
放射線科放射線治療品質管理室 水野 統文 医学物理士
(2023年4月より埼玉医科大学総合医療センター)
山内 遼平 医学物理士 放射線科治療
増田 智之 診療放射線技師
