コンパクトな設置スペースで臨床検査の大幅な効率化を実現する生化学免疫自動分析装置「Atellica CI1900」の販売を開始

東京

|2023-08-01


  • 装置メンテナンスの自動化およびスケジュール化により、検査業務の大幅な効率化を実現
  • 装置を止めることなく、試薬・消耗品の交換・補充が可能
  • 当社製、大型施設向け生化学免疫自動分析装置(化学発光法による免疫分析)の3分の1のコンパクトな設置スペースで1時間あたり1,120テストの処理能力

シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:森 秀顕)は、生化学免疫自動分析装置「Atellica CI1900(アテリカ シーアイ1900)」を8月1日より販売開始します。

近年、医師の働き方改革を推進するためのタスク・シフト、タスク・シェアが進められ、臨床検査技師が担う業務範囲が拡大しています*1。また、少子高齢化や地域医療体制の促進により、多職種連携医療が求められる中、臨床検査技師に求められる役割はさらに拡大する見込みです*2。加えて、医学の高度専門化から、検体検査において膨大な種類の検査項目が必要になっており、臨床検査の現場においては、あらゆる業務の効率化が急務となっています。

当社は、検査室業務の効率化のため、主に大規模施設向けに制御の自動化や簡素化に重点を置いて開発された生化学自動分析装置や免疫自動分析装置、手動の業務を自動化するための各種付属装置などを連結させたAtellica Solutionを提供しています。この度発売する「Atellica CI1900」は、設置スペースやスタッフの数に限りがある中規模施設での導入および大規模施設におけるAtellica Solutionのバックアップ装置としての導入を想定し、コンパクトなサイズで生化学分析と免疫分析を組み合わせて行うことができる、一体型自動分析装置です。

装置メンテナンスの自動化・スケジュール機能により、検査業務の大幅な効率化を実現
検査業務の効率化のため、装置のメンテナンスなど、これまで手動で行っていた作業が自動化されました。装置メンテナンスのほとんどが自動化されたことにより、手動でのメンテナンス作業が大幅に削減されます。また、装置メンテナンスの時間をあらかじめ設定することが可能なため、スタッフが不在になる夜間などにメンテナンスを完了することができます。

装置を止めることなく、試薬・消耗品の交換・補充が可能
装置を止めることなく、試薬や洗浄液などの消耗品の交換が可能になりました。シームレスな検査体制により、検査が効率的に行えることに加え、時間やシフトによる検査数のばらつきを防ぎ、業務の均てん化にも貢献します。これらの新たな機能により、装置の状態に左右されない、柔軟な働き方をサポートします。

コンパクトな設置面積で、1時間あたり1,120テストの処理能力
既発売の免疫生化学統合分析装置Atellica Solution(生化学自動分析装置1台と免疫自動分析装置1台の連結パターン)の約3分の1のスペースで設置することができます。ラックハンドラーに60本の検体が搭載可能なうえ、ラックの投入口と搬出口が分かれている構造で、ラックの入れ替えを待つことなく検体の連続処理が可能です。また、ラックをシャトルで双方向に動かすことで生化学分析と免疫分析のデュアルプロセッシングを実現し、1時間あたり最大1,120テストの検査を行うことができます。

シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス株式会社
コミュニケーション部
堀本