- 「NAEOTOM Alpha」の導入は国内で2例目
- 画像診断の専門施設への導入で、検査を必要とする患者さんへのアクセスを拡大
- シーメンスヘルスケアは、メディカルスキャニングとともに地域医療への貢献を目指す
シーメンスヘルスケア株式会社(東京都品川区、代表取締役社長: 森 秀顕、以下 シーメンスヘルスケア)は、日本初* のフォトンカウンティング検出器を搭載した次世代CT「NAEOTOM Alpha(ネオトム アルファ)」の国内2台目の導入が、メディカルスキャニング東京となりましたのでお知らせいたします。
「NAEOTOM Alpha」を導入いただくことにより、幅広い患者さんへ迅速で精密な検査・診断による最適な医療を提供し、医療経済の効率化と地域医療へのさらなる貢献ができればと考えます。尚、メディカルスキャニング東京では本製品を使用した診断は2022年8月1日より開始しています。
* 自社調べ
「NAEOTOM Alpha」は、Siemens Healthineers AG(ドイツ・エアランゲン)が、半導体メーカーである株式会社アクロラド(沖縄県うるま市、代表取締役社長:大野 良一)との15年の研究開発の末、実用化されました。高齢化社会の進行とウイルス感染症などで日々切迫する日本の医療現場において、病気の早期発見や正確な診断、患者さんの負担軽減などへの貢献が期待されています。
メディカルスキャニングは、画像検査・診断専門クリニックとして首都圏に37か所展開し、大学病院・基幹病院・地域のクリニックより年間約50万件の検査依頼を受けています。この度のメディカルスキャニング東京への「NAEOTOM Alpha」導入は、「患者様の身体的・精神的・経済的負担を少なく、医療連携を通じて地域の医療に貢献したい」という想いをさらに推進するための一助となることを期待し決定されました。
メディカルスキャニングの高木 誠 理事長は、『この最新のフォトンカウンティングCT「NAEOTOM Alpha」を活用することにより、全ての診療科の先生方に、より詳細な診断画像を提供していきたいと考えています。また、研究を行う医師の皆さまにも、メディカルスキャニング東京に導入されたフォトンカウンティングCTを広くご活用いただくことで、新たな医療の発展につながるように願っております。』と述べています。
シーメンスヘルスケア ダイアグノスティックイメージング事業本部 事業本部長 桜井 悟郎は、以下のように述べています。「メディカルスキャニング東京へのNAEOTOM Alpha導入を決定いただいたことを光栄に思います。この導入により、高性能な画像診断を必要とする患者さんへ、迅速で適切な医療貢献が進むことを期待しています。」
シーメンスヘルスケアは、画像診療にブレークスルーをもたらすことが期待される「NAEOTOM Alpha」を通して、日本の医療従事者の方々と共に、ひとりでも多くの検査を受ける方が質の高い医療へアクセスできるよう取り組み、日本のCT装置の活躍の場を拡げてまいります。
「NAEOTOM Alpha」について
本製品は、Siemens Healthineersがアクロラドとともに開発した「フォトンカウンティング検出器」を搭載しております。主に被ばくを低減しつつ高分解能な画像を臨床利用できるという点で、従来のCT装置から大きなイノベーションを果たしました。
フォトンカウンティング検出器は、従来の検出器のようにX線光子を可視光に変換するのではなく、各X線光子とそのエネルギーレベルを直接検出するため、より少ない放射線量で高解像かつ有用なデータを提供することができます。また、被ばくを抑えることができるため、患者さんや検査を受ける方の負担を減らしつつ正確で包括的な検査が可能となります。その応用範囲は、腫瘍や心臓の診断から肺のフォローアップ検査まで、幅広く多岐にわたります。
本製品に関する情報は製品紹介ページをご覧ください
メディカルスキャニングについて
メディカルスキャニングは、MRI・CT の画像検査・診断を行うクリニック及びネットワークです。
迅速な検査、クオリティの高い画像、そして正確な画像診断をモットーとし、首都圏に37か所を展開しています(2022年8月現在)。各メディカルスキャニングでは、最新鋭の機器を用い、経験豊富な専門技師*1が撮影にあたり、専門の医師*2 がダブルチェックで画像診断を行います。自由診療の検診の場合、万が一、病気が見つかった場合にはそれぞれの病状に合わせた専門病院をご紹介いたします。
性能の良い機器で検査・診断し、その結果をみんなで利用するという選択肢は、 患者さんの負担(金銭、時間、不安)も小さく、医療経済的にもよく、地域医療のお役にも立てるのでは、という共通の「思い」 でスタートし今日に至っています。「患者さんの視点から医療の普及の一端を担いたい。患者さんに選択肢を提供したい。」という理念で、医療連携を通じて地域の医療に少しでも貢献できるよう目指しています。
*1 厚生労働省診療放射線技師
*2 公益社団法人日本医学放射線学会 放射線科専門医