米Varian Medical Systems の買収を計画先進的ながん医療を推し進めることで、ヘルスケア分野での地位を強固に

エアランゲン, ドイツ|2020/08/02
  • 統合された会社は、がんと闘うための包括的なポートフォリオを有するヘルスケア分野のグローバルリーダーとなる
  • 買収価格は約164億米ドル。Varian社の株主には、1株当たり177.50米ドルが現金で支払われる
  • 買収手続き完了後12カ月以内に、EPS1(調整済基本的一株当り純利益)にプラス効果が得られる見込み
  • 買収手続き完了後、2025年度には少なくとも年間3億ユーロEBITシナジーを目指す
      

本日、Siemens Healthineers AG(フランクフルト: SHL、以下Siemens Healthineers)とVarian Medical Systems, Inc.(NYSE: VAR、以下Varian社)は、Siemens Healthineers がVarian 社の全株式を1株当たり177.50米ドルの現金で取得することとなる契約を締結したことを発表しました。買収価格は約164億米ドルです。

Varian 社の取締役会は、満場一致で本合意を承認し、同社の株主にも本合意を承認するよう推奨しています。この買収は、Varian社株主総会の承認、規制当局の承認、および通例の完了手続きを経て、暦年2021年の上半期に手続きが完了する見込みです。

「リーディングカンパニーである2社が1つになることで、私たちは1歩で2つの飛躍を成し遂げます。つまり、がんとの闘いという領域での飛躍、および、Siemens Healthineers のヘルスケア分野全体における貢献度の飛躍です。当社の歴史において決定的なこの瞬間は、同時に、患者が不安を軽減して望みを抱けるようになること、当社が顧客にとってさらに強いパートナーとなること、そして社会にとってより効果的で、効率の良い医療をもたらすことを意味します。Varian 社の情熱的で優秀な社員とともに、私たちはこれまで以上にヘルスケアの未来を形づくってまいります」と、Siemens Healthineers AGのベルンド・モンタークCEOは述べています。

Varian 社のDow Wilsonプレジデント兼CEOは以下のように述べています。「Varian のイノベーティブで患者第一主義の文化は、信頼のおけるグローバルブランドや強いカスタマー・ロイヤリティを形成すると共に、私たちを放射線治療および学際的がん治療における象徴的リーダーへと導いてくれました。Siemens Healthineers は、情熱的で優秀な私たちの社員を高く評価しており、Varian ブランド、Varian の最先端のポートフォリオ、そして両社のこれまで育んできた関係を認めています。私たちは、Siemens Healthineers と手を組むことにより、当社の定評ある顧客ケアの範囲を拡大し、がんとの闘いの最初の段階から臨床医や患者にサービスを提供できるようになることを大変喜ばしく思います。Siemens Healthineers とともに、世界中の多くの患者のためにがん医療を変革し、より大きくグローバルな組織の一員として私たちの社員の成長機会を拡大していきます。そのため、当社の取締役会は、このことがVarianにとって正しい道筋であることを確信しています。さらに、株主に即時かつ説得力のある価値を提供していくことに加えて、Siemens Healthineers との統合は、がんの脅威に負けない世界を創るという変革的なビジョンの実現にさらに我々が近づくことを意味します。

「Varian 社の買収は、Siemens Healthineers にとって新しい価値を創造する大きな可能性をもたらすもので、事業戦略フェーズで掲げている『魅力的な成長市場への参入』を実現するものです。Siemens Healthineers は、世界中のがんとの闘いにおいて、前例のない、高度に統合されたポートフォリオを創出していきます」と、Siemens Healhineers AG監査役会長のRalf P. Thomasは語っています。

がん医療に対する総合的なパートナー

Varian社は、放射線治療装置や関連ソフトウェアなどの革新的なソリューションを開発・提供する、がん治療におけるグローバルリーダーです。2019年度の売上は32億米ドル、調整後営業利益率は約17%でした。米国カリフォルニア州パロアルトに本社を置き、世界中に約10,000人の社員がいます。包括的ながん治療のアプローチにより、Varian社は、がん治療のさらなる改善と治療へのアクセス拡大のために、人工知能や機械学習、そしてデータ分析といった技術を積極的に活用しています。

国際がん研究機関(The International Agency for Research on Cancer)2は、2010年~2030年の間でがん罹患率はほぼ2倍となり、全がん患者の50%以上が放射線治療を行うと予測しています。同時に、治療イノベーションの著しい進展は、個別化された診断や治療の計画、実施、モニタリングへの需要を高めています。

数十年にわたる包括的な学際的がん治療の開発・提供における進歩により、Varian社は70年以上にわたってイノベーションの最前線に立ってきました。そのため、検体検査、画像診断、インターベンション手技の分野でリードするSiemens Healthineers にとって、Varian 社のポートフォリオは理想的なものと言えます。

長期にわたって成功を収めるパートナーシップを発展させる

2012年以来、Siemens Healthineers とVarian 社は、Varian の革新的な治療システムとSiemens Healthineers の優れた画像技術を融合し、がん医療の未来を形づくるための戦略的な「EnVision」パートナーシップを組み、成功を収めてきました。このたびの買収は、長期にわたるパートナーシップを発展させて、効率的なワークフローや効果的で個別化された治療のために、治療計画のための画像診断および集中放射線治療など、よりよいがん治療ソリューションを開発することを目指しています。

取引条件

Varian社は、買収手続き完了後最初の12カ月以内にSiemens Healthineersの調整済基本的一株当り純利益(EPS3)にプラスに寄与すると予想されています。Siemens Heatlhineersは2025年度に少なくとも年間3億ユーロのEBITシナジーを目指しています。

Siemens Healthineers は、借入と増資によって買収資金の調達を予定しています。Siemens AGの子会社であるSiemens Finance B.V.は、本件買収に関する買収価格や追加的経費の資金調達のために、暫定期間中Siemens Healthineersに152億ユーロのブリッジ・ファシリティを提供します。

Siemens Healthineers は、Siemens Finance B.V.が提供するブリッジ・ファシリティの下で利用可能金額の約50%までを株式発行に置き換える予定です。このため、Siemens Healthineers は、新株予約権がつかない新株を発行することにより、株式資本を増加する予定です。第一段階としてSiemens Healthineers は、市場の状況に応じて暦年2020年の内に目論見書の交付なしで新株を発行する計画です。新株の発行により、Siemens Healthineers の浮動株の増加と、推定上出来高の増加が起こります。ブリッジ・ファシリティの残額は、Siemens Healthineers が Siemens AGまたはその子会社からの借入を通じてリファインナンスされることが計画されています。この借入は、Siemens AGによって外部調達され、その後市場の条件でSiemens Healthineers に貸付けます。買収完了後、Varian 社はSiemens Healthineersブランドの1つとして、Varian の名称で経営を継続します。

1 取得原価の配分、取引、統合、維持、および再編コスト前
2 https://www.iarc.fr.cards_page/world-cancer-report/ -https://gco.iarc.fr/
3
取得原価の配分、取引、統合、維持、および再編コスト前

本資料はSiemens Healthineers AGが2020 年8月2日に発表したプレスリリースを日本語に抄訳したものです。本資料の正式言語はドイツ語・英語であり、その内容及び解釈については両言語が優先します。原文プレスリリース及び関連資料は以下のリンクよりご覧いただけます。

シーメンスヘルスケア株式会社
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