シーメンスヘルスケア株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:櫻井 悟郎)は、2025年11月に日本で発売した1.5テスラMRI装置 「MAGNETOM Flow.Elite(マグネトム・フロー・エリート)」 が、米国環境保護庁(EPA)が運営する国際的な省エネルギー認証制度 ENERGY STAR® の認証を取得したことをお知らせします。(CB Model Identifier:ES_1152954_11851911_03132026153045_5839204)
本製品は、MRIシステムとしてだけでなく、医用画像診断装置として世界で初めて*ENERGY STAR®認証を取得した製品となります。ENERGY STAR®は、優れた省エネルギー性能を有する製品を認証する制度として1992年に米国で開始されました。製品ごとに定められた厳格な基準を満たした製品のみに認証が与えられ、エネルギー消費の削減と環境負荷の低減に貢献する指標として世界的に広く認知されています。MRI装置においては、検査時だけでなく待機時の消費電力も評価対象となっています。
次世代MRIプラットフォームが実現する省エネルギーと資源保全
MAGNETOM Flow.EliteをはじめとするMAGNETOM Flow.Platformは、Siemens Healthineers独自の冷却技術 DryCool Technology を搭載しています。超電導磁石の冷却に必要な液体ヘリウム使用量を従来の最大1,500リットルからわずか0.7リットルまで削減し、完全密閉構造により運用中のヘリウム補充を不要にする設計を実現しました。世界的な供給不足が懸念される希少資源ヘリウムの使用量を大幅に削減することで、資源保全と安定した医療提供に貢献します。
さらに、非稼働時間帯に冷凍機を間欠運転する「Eco Power Mode」や、自動的に省電力状態へ移行する「Eco Gradient Mode」などの省エネ機能を搭載し、当社従来機比で最大40%の電力消費削減を実現しています。日本国内の医療現場においても、MAGNETOM Flow.Platformによる省エネルギー効果が実証されています。稲村脳神経外科クリニック(福岡県福岡市)で実施された検証では、MAGNETOM Flow導入後の2026年1月から8月の推定電気使用量を、更新前のMAGNETOM ESSENZA Dotと同月ベースで比較した結果、検査件数が増加する中でもMRI稼働に伴う電力消費を平均約36%削減したことが確認されました。
なお、同プラットフォームを使用した「MAGNETOM Flow.Plus」および「MAGNETOM Flow.Ace」についても認証取得を申請中です。
持続可能な医療の実現に向けて
医療機関を取り巻く環境は、人手不足やエネルギーコストの上昇をはじめ、大きく変化しています。こうした状況の中、医療機器には高い診断性能や検査効率に加え、環境負荷の低減や運用コストの最適化といった持続可能性の視点がますます求められています。シーメンスヘルスケアは、MRIのリーディングカンパニーとして、革新的な技術と製品を通じてお客様が直面するさまざまな課題の解決を支援するとともに、医療の質の向上と環境負荷低減の両立を実現し、持続可能な医療の未来に貢献してまいります。

