以前と比べると痛がる人が少なくなったと思います。
操作については、最初こそ圧迫板の深さとディテクターの大きさがこれまでの装置と違い、多少の違和感がありましたが、最初の1~2日で十分慣れて使うことができました。
大野美智 主任技師
医療法人社団武蔵野会
TMGあさか医療センター
放射線科
皆川技師:圧迫の際、乳房を広げながら、圧迫板でゆっくりソフトに挟んでいくような印象があります。普通にいつも通りの圧迫をしても、患者さんには「痛くない」と言われるので、圧迫圧の数値を確認するのですが、以前と比べて決して弱くもなく、不思議だなと思いました。よりしっかり乳房を挟んでいながらも、柔軟性のある圧迫板で痛みが軽減されているのだと思います。
田口技師:バイオプシーの際、以前は毎回自分
たちで角度を振りにいく必要がありましたが、導入
したMAMMOMAT Inspirationステレオバイオ
プシーシステムでは半裸眼視でアームの角度を
振り、自動で 2 枚連続撮影ができるようになり
ました。操作がとても楽になり、患者さんもじっと
静止していなくてはならない時間が短くなって
よかったと思います。医師の先生方にも好評です。
先日かなり胸壁よりの石灰化がターゲットで、乳房
の引き出しに苦労したケースがありました。フェイス
ガードを外さなければならないほどでしたが顔が
写り込むこともなく、問題なく撮影できました。
田口技師:検査室の大きさが決まった段階で、部屋のサイズにあわせて装置を選び、細かな動線を考えていきました。MAMMOMAT Inspiration は2D、トモシンセシス、そしてバイオプシー検査にも対応しており、欲しい機能がコンパクトに搭載 されて、この種の装置にありがちな見た目の圧迫感 もなく、私たちの検査室に最適でした。
皆川技師:メンテナンスや管理といった点でも MAMMOMAT Inspiration は評価できました。 細かいことですが、比べてみると温度や湿度をはじめとした日常管理の手間も装置によって大分 違いがありましたので、十分考慮しました。
大野技師:最新技術とデザイン性を兼ね備えているところがMAMMOMAT Inspiration 導入の決め手になったと思います。2人が挙げてくれた性能や管理面はもちろんですが、検査中にムードライトが点灯し、一瞬にして検査室がリラックスできる空間に変わる光の効果には、とてもインパクトがありました。装置の色は「癒やしのグリーン」を選んでいます。撮影中にライトの色が変わると患者さんからは「すごいですね」というお声をよくいただきます。検査室での話のきっかけにもなり、装置自体が 患者さんの緊張をほぐす要素にもなってくれて います。
Siemens Future vol.35より抜粋(2018年6月29日取材)