Symbia Intevo診断用CTとSPECTがシームレスに統合されたSPECT/CTシステム
私たちの発想は、高性能のSPECTシステムとCTシステムを単に組み合わせることではなく最高性能の「SPECT/CT」システムを作り上げるということ。Symbia Intevoは、プラットフォームをひとつにしたコンパクトなスタイル、SPECT画像とCT画像の高画質化とテーブル一体設計による精緻を極めた重ね合わせ精度、そして、一度のポジショニング、一台のコンソールから「SPECT」、「CT」、「SPECT/CT」と全ての検査をシームレスに実行できる効率的なワークフローを実現しました。
Siemens Healthineersは更なるハイブリッドイメージの進化を可能にします。

特長
被検者に最近接しつつ、一定速度で回転する間、常にデータ収集を行うことができます。全てのパラレルホールコリメータに対応するため、比較的時間を要する腫瘍系の検査でも、時間ロスないSPECT撮像が可能です。
- 隔壁厚さを0.4mmから1.5倍の0.6mmに。ペネトレーションを抑制
- 201Tl,99mTc,123I, 67Ga,111In に対応した汎用性の高いコリメータ
- 寝台移動不要なコリメータ交換
イメージフュージョンからイメージアライメントへ。SPECTとCTの相互情報を活用した新たな画像再構成。共役勾配法を用いることで高精度な実測の補正モデルを画像再構成に組み込むことを可能にしました。高マトリクスのボクセル空間で行われるこれまでにない高精細画像再構成技術です。
- xSPECT Bone
- xSPECT Quant
- Broad Quantification
単独CT検査として保険収載可能な診断用マルチスライスCTを搭載。CT専用機と同じSiemens Healthineersの最新テクノロジーにより、短時間・広範囲、そして高画質、低被ばく撮影を可能にします。
- UFC(Ultra Fast Ceramic)検出器
- SureViewテクノロジー
- FFS(Flying Focal Spot)テクノロジー
- CARE Dose4D
天板をフロントとリアのサポートパレットで支えるデュアルテーブル一体設計を採用しました。
天板の動きに連動してフロント/リアから天板を二重にサポートし、たわみによる位置ずれが排除され、SPECTとCTの撮像位置が高精度に相関し、検査後の位置修正リスクを低減します。高精度フュージョン画像と、CT減弱補正による高画質SPECT像を提供します。
寝台搭載型コリメータラックに収納したコリメータを自動交換する機能です。
コリメータ交換の作業時間を被検者への検査説明など他の業務に割り当てることができます。
- 1組のマウス・キーボードで、収集から解析までをシームレスに処理可能
- 2画面構成で、収集中に前の患者様の解析可能
- エラーメッセージを日本語表記、「はい/いいえ」で正確に判断可能
医学検査には、ルーチンワークの効率化と検査クオリティのさらなる向上が求められています。様々な自動処理機能がオペレータの負担を軽減し、最適な検査環境を創り出します。
- Organ Processing:幅広い核医学検査に対するデータ解析に対応。
- Cardiology Engine Cedars:Cedars Sinaiメディカルセンターが開発した心機能SPECT解析アプリケーション(最新バージョン2017)。三枝病変の評価に有用なTID, LHR解析に対応。
- Planar Processing:ノイズ成分を検出、各領域に最適なフィルタ処理をすることで従来の撮影時間を1/2、または投与量を1/2にすることが可能です。
導入事例
加古川中央市民病院
加古川中央市民病院は経営戦略に基づく機器選定を実践され、多くの新しい機器を導入されています。機能とコストのバランスを中長期的観点で判断し、「10年先にまだ使える装置であるか、一般的に最先端を走っている装置であるか」という目線でSymbia Intevo Bold を導入されました。
xSPECT技術解説
Symbia IntevoにおけるOSCGM法を用いた新しい再構成技術「xSPECT」
(月刊インナービジョン2014年7月号に掲載)