
広角、高速、高画質なトモシンセシスを高度で専門的な乳癌診療に活かす
秋田県下で乳癌診療の診断から手術、治療までを担う秋田大学医学部附属病院では2025年2月、高速トモシンセシスに対応したマンモグラフィ装置MAMMOMAT B.brilliantを導入しました。同装置の選定理由や使用感、被検者からの声について、乳腺・内分泌外科の寺田 かおり 先生、中央放射線部の照井 正信 技師長、斎藤 慶子 技師、池田 昌子 技師にお話を伺いました。
X線管の振り角が50°と広角なトモシンセシスを高速で撮影することが可能である点は、選定理由として特に重視しました。
寺田 先生:近年、当院のような大学病院に集約されている高度で専門的な乳癌診療も、治療終了後は連携する地域の医療機関に被検者が分散して戻っていく、という医療提供体制が構築されてきています。そうした中、MAMMOMAT B.brilliantのようなマンモグラフィ装置は、高次医療機関での精査や治療方針決定に威力を発揮するだけでなく、負担の少ない乳房検査を実施できる装置として、地域の医療機関でも活用可能 と考えられます。このように診療機能の異なる 医療機関も含め、同じ装置が幅広く運用される状況になれば、地域の乳癌診療全体の質向上にもつながっていくのではないかと期待しています。
照井 技師長:地方都市に位置する当院ですが、 Siemens Healthineers の保守サービスや部品供給の対応スピードは迅速で、十分に満足しています。
斎藤 技師:トモシンセシス画像から再構成した合成2D画像のほうが従来の2D画像と比べて鮮明で評価しやすい印象があり、今後、診断上の位置づけが変わっていくのではないかと思います。
池田 技師: 2Dとトモシンセシスを撮影するので、「PRIME Tecnhnology」も使って2D の低線量撮影の検討もしていければと思っています。
2025年6月16日取材
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