医療機器・設備EXPO レポート

2019-11-19

 

2019年10月23日~25日にかけて、医療と介護の総合展が幕張メッセで開催されました。Siemens Healthineersは、機器展示会場の中央にブースを構え、Mobile Workflow CTシステム「SOMATOM go」を中心に、超音波画像診断装置、ハンドヘルド型血液ガス分析装置をご紹介しました。また、初日の10月23日には、医療・介護両分野の最新情報を発信する特別講演を行いました。

 

booth1

タブレットを使ったMobile Workflow CT装置である「SOMATOM go」をブースの前面に展示し、実際にタブレットを使った操作デモンストレーションを行いました。
また今後の肺がん検診に有用と言われている低線量撮影を実現するSiemens Healthineers独自の技術「Tin filter technology」や、少ないスタッフでも装置がサポートを行う自動処理機能についてプレゼンテーションを通じてご紹介し、多くのお客様に耳を傾けていただくことができました。
また、Siemens Healthineersの最先端技術を搭載した超音波画像診断装置「ACUSON Sequoia」と「ACUSON Juniper」を展示し、超音波検査が抱えている患者依存性や施行者依存性などの課題に対するソリューションを多くのお客様にご紹介しました。

Seminar1

「シーメンスヘルスケアが描く医療のこれから」をテーマに、Siemens Healthineersの演者と2名の先生による特別講演が行われました。
まず、シーメンスヘルスケア株式会社 代表取締役社長の森 秀顕より、「医療の未来
~ヘルスケア4.0とその向こう~」と題し、人工知能(AI)をはじめとするデジタル化が医療のあり方を変えるヘルスケア4.0という変革期を迎える中で、プレシジョン・メディシンの拡充、医療サービス提供の変革、ペイシェント・エクスペリエンスの向上、といった価値の向上がもたらす未来の医療をご紹介しました。
 

Seminar2

続いて国立がん研究センター中央病院の楠本 昌彦先生から「肺がん検診の最新事情」として肺がんの疫学や早期発見の有効性と現況、低線量胸部CTの活用などについて講演が行われました。CTを用いた肺がん検診は早期発見に有効で、X線を用いた検診より死亡率を低減させることができことや、検診実施に際しては体に優しいより被ばく量の低いCT撮影が求められていること、またがん検診には、限界や弊害もあることが知られている点など、とても分かり易いご講演でした。

Seminar3

最後に、ハートクリニック福井の福井 淳 院長より、「最先端CT装置導入によるクリニック診療の変化」をテーマとした講演が行われました。クリニックが抱えている問題点と、その問題点を解決するために本年6月にSiemens Healthineersの16列マルチスライスCT装置「SOMATOM go」を導入したことで、これまで聴診で聴こえた疾患やレントゲン写真で診断がつかなかった症例が、最新のCT装置ではっきりと見ることができ、診断、治療、患者への説明が迅速にできるようになったことや、導入後のCT撮影患者数が月を追う毎に増加し想定の2倍以上になったことによる経営的メリットについても述べられました。

機器展示ブースおよび特別講演にお越しいただきました多くの方々に、この場をお借りしまして御礼申し上げます

 

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