Advanced Breast ConferenceWomen's Health プライベートセミナー

2017-08-07

乳がんの罹患率が40歳台でピークを迎える日本では、マンモグラフィ検査、超音波検査、およびMR検査は、乳がん検診において重要な検査方法です。マンモグラフィ装置では、フラットディテクタなどの技術的進歩、開発によりデジタル化が進んでいます。また、超音波検査においては、自動スキャンによる検診システムや組織の硬さによる評価などが加わり、検査が多様化しています。近年ではMR検査の重要性も報告されており、MRI ガイド下で生検を行う施設も増えてきました。

シーメンスでは、これらの最新技術情報をご提供する一つの機会として、「Advanced Breast Conference」を開催しています。


4th Advanced Breast Conference

今回は、座長に大阪ブレストクリニックの芝院長をお迎えし、8月5日(土)に大阪で開催いたしました。

現在の乳腺診療における検査環境、およびマルチモダリティ診断の現状やそれぞれの課題を共有し、ディスカッションを通じて早期発見~診断における「チーム医療の確立」に向けて今すぐ実践できるヒントを持ち帰っていただけるよう、参加者の方にも事前アンケートを行い、プログラムを構成しました。

4th Advanced Breast Conference

SessionⅠでは、パネリストに藤井先生(大阪ブレストクリニック)、沢井先生(市立貝塚病院)、岸本先生(明和病院)、安毛先生(たけべ乳腺外科クリニック)をお迎えし、乳腺専門クリニックの診断領域におけるチーム医療、乳腺外科医をアシストする診療放射線技師・臨床検査技師の連携や精密検査の流れ等をご紹介頂いた後、事前アンケートの集計結果をもとに、検査環境やマルチモダリティ診断における現状の課題をテーマにしたディスカッションを行いました。

また、会場内にはリアルタイムアンケートシステムも導入し、参加者のリアルな意見を反映させながらパネルディスカッションを行いました。

4th Advanced Breast Conference

SessionⅡでは、大阪ブレストクリニック、明和病院、相良病院より診療放射線技師、臨床検査技師、放射線科医、乳腺外科医、病理医など様々な職種の先生方をお招きし、ご施設で実際に行っているカンファレンスの様子をご紹介いただきました。カンファレンスの途中では、参加者の皆さまにも実際の症例をご覧いただきながら、模擬読影を行っていただきました。

1つの症例に対して、2Dマンモグラフィ、トモシンセシス、乳腺エコー、エラストグラフィ、カラードップラー、CT、MRI、MR-PETなど様々な臨床画像を提示いただくことで、マルチモダリティによる総合診断の重要性を分かりやすくご説明いただきました。

また、会場内に自動ブレストボリュームスキャナ「ACUSON S2000 ABVS」を展示し、操作に関するデモンストレーションやワークステーションでの読影を行い、シーメンスの最新ソリューションをご体験いただくなど、盛りだくさんの内容となりました。

ご参加いただいた方々から、「実際の症例を様々な検査の結果とともに提示してもらえて分かりやすかった」、「トモシンセシスの有効性、エコーの難しさなど、とても勉強になりました」、「他科が症例に対してどう考えているのかを知れたのは、今後の参考になる」、「カンファレンスで、エコーの症例やマンモ、MRI、PET画像の比較、さらに病理の話も聞けて大変参考になりました」、「他施設の実際のカンファレンスの様子を知ることができて、とても良かった」などの感想をいただきました。

シーメンスは、今後もこのようなイベントを通じて、乳がん検診に関する有益な情報を提供していきたいと考えています。