Siemens Healthineersは、MAGNETOM ファミリーに高度な静音技術を搭載し、被検者にとってやさしい検査を提供してきました。そして、より快適な検査の実現を目指し、画質レベルや検査効率を損なわず、各種撮像シーケンスの静音化を可能とする新たな静音技術「Quiet Suite」を開発しました。より高い静音レベルを、新たな磁場勾配のスイッチング技術と新しいシーケンス：PETRAにより実現。Quiet Suite はシーケンスフリーで使用することができるため、ルーチンMR検査の質を一新します。
Quiet Suiteと従来法* の違いをご確認ください
“The most common complaint we hear from our patients when having an MRI is the loudness of the acquisition techniques. Siemens Quiet Suite is an essential innovation in improving patient experience and outcomes by significantly reducing acoustic noise during complete MR exams.”
MR検査を受ける患者からの訴えの多くは検査時の騒音問題である。Quiet Suiteはこうした患者からの訴えを解消できる、最も重要なMRテクノロジーである
Zwanger Pesiri Radiology
Lindenhurst, NY, USA
Quiet Suiteはシーケンスフリーで使用することができるため、ルーチンMR検査の質を一新します。70％以上の静音効果* はLocalization 用のシーケンスから始まり、ルーチンシーケンス、造影後の3D高分解能画像にまで及び、特に、臨床現場では、小児や高齢者の検査時に必要な、鎮静処置を低減できると期待されています。
静音MRの実現は臨床に有効である。静音MRは、全てのMR検査に快適性をもたらすだけでなく、音に対して鋭敏で指示が通りにくい小児、認知症、精神疾患の患者においてもモーションアーチファクトの無い良好な画像が得られる。当病院においても、このような患者においてMPRAGEの代替としてT1w PETRAを活用している。頭蓋底、副鼻腔における磁気感受率による歪みがなくなるなど、症例によってはPETRAの優位性が示されるケースもある。1)
荏原病院 放射線科 部長
Tokyo Metropolitan Ebara Hospital
Quiet T1-weighted 3D Imaging of the Central Nervous System Using PETRA
Masahiro Ida, M.D., Matthew Nielsen, M.A., MAGNETOM Flash 55
シーケンス全体（GRE, TSE, SEシーケンス）に静音化技術を用いて検査いただけます。
シーケンス全体（GRE, TSE, SEシーケンス）に静音化技術を用いて検査いただけます。
T1-PETRAはほとんど音がしないと感じるほど静かで、十分なT1コントラストが得られ、鎮静下撮像中に覚醒した児はいませんでした。Quiet SWIは3T 、1.5Tともに通常のSWIより約 20dB 静かで実感としてもかなり静かに感じます。約数秒から数十秒長く撮像にかかりますが、画像はまったく同等のものが得られます。どちらのシーケンスも小児に非常に優しい検査環境を作ってくれて、現場はとても喜んでいます。
神奈川県立こども医療センター 放射線科 部長 Dr. Noriko Aida, Kanagawa Children’s Med Center, Kanagawa
MRI検査に伴う騒音の主な原因は勾配磁場コイルです。勾配の高速スイッチングにより振動が発生し騒音を引き起こします。今までの装置では、グラジェントコイルと静磁場やRFコイルの間を防音軽減音構造にし、また躯体に直接振動を与えない緩衝材などを用いて静音を図っていました。