検査部門の働き方改革に革命をもたらす新時代の分析装置Atellica Solution

 

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社会保険稲築病院 様

|2018-12-08
Atellica Solution事例:稲築病院の皆さま

“かかりつけ病院” として地域医療に貢献するだけでなく、同時に医療従事者の働き方改革を進める一般社団法人 福岡県社会保険医療協会 社会保険 稲築病院。免疫生化学統合分析装置Atellica Solution を2018 年9月に国内1号機として導入いただき、順調に稼働しています。Atellica Solutionの導入の決め手や活用方法について、医療技術部長で臨床検査技師であり、医業経営コンサルタント有資格者の伊崎精一 部長と検査部の高橋由華 技師にお話しをうかがいました。

伊崎 精一 部長
高橋 由華 技師

伊﨑 部長:飯塚医療圏に立地する稲築病院は、医療提供体制の改革に関する国の方針を受けて14年に地域包括ケア病棟を開設するなど、ケアミックス型の病院として地域に根ざした経営を行い、現在は一般38床、地域包括ケア55床、医療療養88床の病床を運営しています。働き方改革にも積極的に取り組んでおり、検査部には非常勤の臨床検査技師2 名を含む8 名で業務を回しています。今回の導入は1年前より検討を重ね、候補にあがったのが、さまざまな自動化技術を有するAtellica Solution(以下、アテリカ)でした。大きな3つの特長が当院が求める機能とうまく合致しました。

伊﨑 部長:アテリカ導入の決め手となったのがまずオートCal機能です。サンプルハンドラー内部で個別閉栓保存された精度管理物質を任意のタイミングで自動測定する機能により、午前中の精度管理業務を装置に委ねることができ、1日の業務全体が非常に効率化されました。

高橋 技師:以前は30分ほどかかっていた早朝のQCが自動化されたため、出勤時にはすでにQCデータが出ており、それを確認してすぐ検査をスタートできるので、負担が減り、無理のない業務開始ができるようになりました。なお、オートQCで日差再現性を取得してみたところ、非常に安定したデータが得られたので、安心して使えています。

伊﨑 部長:アテリカは本体とタブレットが、並行して別の操作ができるため、アテリカの稼働率を維持することが可能です。今回検査部では効率性を考えて2台のタブレットを導入しました。現在は検体の受付けをしながら背後に設置されたアテリカの検査状況をモニタリングする形で使用しています。

高橋 技師:検査の進捗状況なども細かく見ることができるので、臨床からの問い合わせにいつでも対応できるようになりました。もう1台は、生理検査室など別の部屋から装置を操作することに活用しています。慣れている技師が装置から離れていてもサポートでき、より柔軟なシフト配置が組めるようになりました。

伊﨑 部長:3台で連結されているのに個々の分析機が独立しているイメージですね。例えばIM1600が止まっても、CH930とマグラインは稼働するため、生化学の測定は継続させることができます。個々の分析機のトラブルが全体に波及するという統合機の課題をアテリカは解決していますね。一般的なラックごと搬送する方式ではなく、検体が1本ごとに双方向に動く方式であることもフレキシビリティを高めており、緊急のオーダーが入った場合は、先行する通常検体をいったん通過させ、緊急検体の分注を優先的に行った後に後戻りさせる操作が自動で行われます。たとえば緊急を要するBNPなどは、大量検体処理中でも検体投入から11分で結果を算出して常に短いTATを維持するため、臨床からの信頼性が向上しました。

高橋 技師:以前は検体を探し、再投入して再検する必要がありましたが、今は設定したロジックに従いサンプルハンドラーから自動的に再測定へと進むため、時間的なロスや介入が劇的に少なくなりました。

伊﨑 部長:アテリカによる業務の効率化を基盤に、ルーチン業務は従来の3名から2名で対応できるようになりました。残りの1名は検査室外での活動の幅を広げることができ、新たな体制へと整えていくことが可能になりました。地域包括ケアシステムが進展する中、かねてから「地域との共生をしないといけない時期がくる」と感じており、近隣の介護老人保健施設での心電図検査などに取り組んできました。在宅での臨床検査の実践が、地域の訪問看護師や患者・家族らに認知・評価されれば、検査技師の活躍の場を病院内のみならず “地域” にまで広げることができます。検査技師にしかできない仕事をするため、アテリカの最先端の自動化機能は、今後の検査室にとって非常に大きな力になるのではないかと考えます。

(取材日:2018年12月8日)

  • 所在地:福岡県嘉麻市口春744-1
  • 病床数:181床
  • お話をおうかがいした先生:医療技術部 伊崎誠一 部長、臨床検査部 高橋由華 技師
  • 主なご導入装置:Atellica Solution