医療サービスにおける様々な「ばらつき」を減らすことが、本当に意義があることだと示せるのは、まさしく病院経営者です。言うまでもなく、病院は地域社会にとって欠かせない存在となっており、そのために病院経営者は医療サービスの質向上と同時に、無駄を省く努力を続けることが肝心です。
このホワイトペーパーでBrent James医学博士は、ばらつきが原因で生じる無駄は、病院コストの25%を占めていると指摘しています。どうすれば、無駄の原因となるばらつきを減らすことができるでしょうか?
ここでは病院経営層を対象に、ばらつきを減らすために必要なリーダーシップの実例を紹介しています。また、5段階のアプローチを提案し、ばらつきを減らすことが組織にとってサステナブル(持続可能)で前向きな変化となるよう、経営層にとって必要なアクションを示しています。
主なポイント
- ばらつきがあるということは、大幅かつ継続的にコスト削減をしながら、同時にアウトカムをも改善でき、さらに再投資のため資源を生み出せる大きなチャンスと捉えることができます。
- ばらつきの主な要因として、次の4つが特定されています:「医師のプロ意識」、「医学の複雑さ」、「診断のばらつき」、「透明性の低下」
- 経営層の役割は重要かつ不可欠なものです。ばらつきを減らすという高いバリューを実現するうえで、経営者にしかできない重要な役割があります。
- 5段階のアプローチは、病院全体にサステナブルな変化をもたらします。
推奨される5段階のステップは、次のもので構成されます
- 「ばらつき」を理解し、問題意識を醸成する
- 最もインパクトの大きいエリアを特定する
- パフォーマンスを変える仕組みを作り、その影響を評価・共有する
- 透明性を高める
- リーダーシップとビジョンを通じて取り組みを広げる
このホワイトペーパーでは、様々な「ばらつき」の改善が、コスト削減に寄与することがのべられています。詳しくは全文をダウンロードしてお読みください。
共著者:Brent James(ブレント・ジェームズ)
医学博士、公衆衛生学修士
患者ケアの質を向上しながらコストを削減するという取り組みにおいて、世界的に著名な人物である。全米医学アカデミー(National Academy of Medicine)の会員で、スタンフォード大学医学部、ユタ大学エクルズビジネススクール、ハーバード T.H. チャン・スクール・オブ・パブリック・ヘルス、ユタ医科大学で教鞭をとる。