誰もが迷わずDual Energyを使いこなせる環境 ― myExam Companion
DE 撮影の魅力は、多彩な解析オプションにあり、これを誰もが簡単に使いこなせる環境を整えることが重要です。従来は「DE 撮影はどの症例で用いるか」「後処理の負担が大きいのではないか」といった不安がありましたが、myExam Companion(以下、myEC)の導入により、こうした課題は解消されています。myEC にあらかじめ臨床科別の運用ルールを設定しておけば、技師は質問項目に答えるだけで解析結 果が自動生成され、検査後すぐにPACSへ送信することが可能です。その結果、幅広い診療科で自然にDEの有用性が認知され、利用頻度も高まっています。
尿管結石症例では結石性状を迅速に評価でき、痛風では尿酸結晶描出が初期診断を支援します。整形外科領域ではDE Bone Marrow解析が骨折診断の即応性を高め、救急対応力の向上にも寄与します。さらに、造影剤を減らしたい場合にはMono+を選択するだけで、造影コントラストを強調した画像が自動生成されます。myEC は、各科の臨床ニーズに応えながら、施設全体でDE 解析を浸透させる原動力となっています。
放射線部 斎藤 亮 副技師長
DE Bone Marrow ~ 外傷パンスキャンへの応用
外傷パンスキャンをDE 撮影することで、従来画像では見逃されやすい脊椎骨折もDE Bone Marrow解析により骨髄浮腫が鮮明に描出され、診断確信度が高まっています。撮影直後に解析が完了するため、技師が画像確認の段階で骨折の可能性に気づき、放射線科医へ迅速に報告する体制も自然に形成されています。その結果、診断のスピードが向上し、臨床現場全体でDual Energyの有用性が広く実感されています。また、新鮮骨折の有無を即座に判定でき、MRI 所見とも一致する高い信頼性が得られています。
放射線科 渡邉 順久 部長
DE Monoenergetic Plus ~ 電子クレンジングの精度向上
大腸CT検査における電子クレンジングの精度向上には、DE 解析が有効です。特にMonoenergetic Plus 画像(仮想単色X 線画像)を活用することで、ガストログラフィンによる造影効果を最適なCT 値(250 ~450 HU)に調整でき、腸内残渣や残液と病変の鑑別が容易になります。従来は造影効果が不十分で判別が困難だった症例においても、仮想単色X線画像により適切なコントラストを得ることで、電子クレンジングの精度を高めることが可能です。
放射線部 斎藤 亮 副技師長
認証番号:306AABZX00010000



