造影検査におけるヨード造影剤の減量について、低管電圧撮影(Low kV撮影)と逐次近似画像再構成(IR)の併用がガイドライン*で推奨されるなど、管電圧を下げてCT検査を実施する重要性が高まっています。一方、ヨード造影剤のコントラストを最適化するツールとしてDual Energyによる仮想単色X線画像の利用が注目されています。ともに造影コントラストを上昇させる手段としての役割は共通しますが、運用のカギは医療機関の診療内容やCT装置の特性によっても変化します。今回は、国内で先駆けてLow kV撮影を日常検査に取り入れて活用している、社会医療法人愛仁会 高槻病院の髙橋 哲 先生と、大阪市立総合医療センターの甲田 洋一 先生にLow kV撮影を活用したワークフローの整備に関わる取り組みを伺いました。
*日本腎臓学会、日本医学放射線学会、日本循環器学会(編著).腎障害患者におけるヨード造影剤使用に関するガイドライン2018.東京医学社,2018
管電圧の変更は管電流の最適化も含めてCARE kVが自動調整していますので、管電圧が変わることに対しての心配はありませんでした。

Low kVを使って造影剤を低減するほうがワークフローの面からも、読影のストレスの面からもよいと思いました。

Future of Healthcare Vol.2より抜粋