異業種から医療機器エンジニア、そしてリーダー、マネージャーへ

2026-07-14

航空整備の現場から医療機器エンジニアへ、そしてリーダー、マネージャーへ。
役割が変わるたびに、何を大切にし、どのように仕事との向き合い方が変化してきたのかを伺いました。

社員ストーリー:SCM中島さん

自宅から空港が近かったこともあり、子どものころから漠然と「飛行機に関わる仕事がしたい」と思っていました。地元の高専に進学し、その後、航空整備士としてキャリアをスタートしました。6年間にわたり航空機整備の仕事に従事しました。

医療機器との最初の接点は、家族の病気の治療を通じた経験でした。当時、家族が病院でPET-CTを撮影することになったのですが、その装置がよく壊れていて、本来であれば検査をして、治療に進んで、という流れのはずがなかなかそうならず、かなりもどかしさを感じていました。

同じ時期に在籍していた航空会社が経営危機になり、自分のキャリアを改めて考えるようになりました。
「まともな医療機器に関われたら家族は救われたかもしれない」
「エンジニアとして医療機器に関われば、もっと壊れない装置にできるのではないか」

ちょうどその頃、当社が異業種で培った整備・保守の経験を生かせる技術職の募集をしていることを知り、医療機器分野への転身を決意しました。調べる中で、当社PET-CTの高い技術力を知り、「自分もそれに触れてみたい」と思ったことを覚えています。

入社後は、自身の強い希望もありPET-CT担当のカスタマーソリューションエンジニアとして、装置の定期点検・修理の経験を積み、専門領域の知識を深めました。PET-CTのスペシャリストとして、できることは何でもやる、自分がどこへでも行く、という姿勢で、カスタマーソリューションエンジニア業務である装置の定期点検・修理に加え、全国各地で製品設置業務や立ち上げにも携わりました。最新の医療機器に関わり、現場で価値を発揮できることに大きなやりがいを感じていました。そして、それを尊重してくれる職場でもありました。

製品設置業務に大きなやりがいを感じるようになり、同時にそれが自分にとって最も楽しいと思える業務であることに気付きました。また、自分が大切にしているエンジニアとしての専門性をさらに高めたいという思いから、装置の設置業務を担う製品設置グループへのキャリアチェンジを決意しました。

社員ストーリー:SCMH.Nさん

製品設置グループに異動して2年目、リーダーに任命されました。ここが自分のキャリアの中でも大きな転機でした。それまでは、「自分の仕事をきちんとやっていればいい」と思っていました。自分が一生懸命やって、担当業務をやり切ることが一番大事だと考えていたのです。

転機となったのは、上司からチーム全体への視点を問われたことでした。
「はなから君が通常業務を遂行できるのは知ってる。で、チームはどうなってる?」

これはかなり強く残っています。自分だけが頑張ればいいわけではない。リーダーはチーム全体を見て、誰が困っているのか、どこで止まっているのか、どう動けば前に進めるのかを考えなければいけない。そのとき初めて、役割が変わると見るべきものも変わるのだと実感しました。

そこから意識は大きく変わりました。周りを見ること、どう伝えたらメンバーが動きやすいかを考えること、チームとして成果を出すこと。プレイヤーとして成果を出すことと、リーダーとして成果を出すことは全く別だと感じました。

プレイヤー時代から感じていることでもありますが、医療機器に携わる仕事は決して一人では完結しません。複雑な医療機器を扱っていること、医療機関という大きな組織をお客様としていることから、自分ひとりでこのビジネスを回すことはできないと何度も感じてきました。

お客様に価値を届けるには、さまざまな部門の連携が欠かせません。どの工程も一人では完結せず、それぞれの専門性が結びつくことで、はじめて高品質なサービスの提供が実現します。だからこそ、社内のつながりは本当に大事だと思っています。プレイヤー時代も今も、尊敬できる人たちがたくさんいて、その存在に支えられてきました。こうした連携やつながりがあるからこそ、お客様に真摯に向き合うことができると思っています。

社員ストーリー:SCM設置グループH.Nさん

現在はマネージャー2年目です。部下を持つことはやはり重責ですし、これまで自分がやってきたことがそのまま通用しない場面も多く、試行錯誤の毎日です。その中で、特に大切にしているのは対話です。まず相手の話をよく聞き、背景や考えを理解したうえで向き合うことを重視しています。コミュニケーションは一方通行ではなく、相互理解の積み重ねによって成り立つと考えます。相手の背景を気にかけながら話すことを大事にしています。

私がエンジニアとしてもリーダーとしても大きく成長できたと感じる機会が「海外でのMI装置 単独据付業務」でした。特に印象に残っているのは、大型案件に中心メンバーとして参加した経験です。日本を離れ、1人単身で現地スタッフへの技術共有も担いながら、想定外の課題に向き合ったことで、トラブルも乗り越えることができました。まさに、自ら責任を持ち、周囲と協力して成果を生み出す経験でした。また、資源の有効活用やコスト最適化を意識したプロジェクトにも携わり、部門横断で連携しながら新たな価値づくりに取り組んできました。地道に積み重ねてきた経験が、結果としてお客様や医療現場への貢献につながっていると実感できました。

だからこそ、メンバーにもそういう経験をしてほしいと思っています。失敗も絶対に自分の武器になり、いろいろな対応ができる力に繋がると信じています。成長する過程ではチャレンジが必ず必要になりますし、成功体験を知っていれば、自分から手を挙げられるようになると思っています。自ら積極的に取りに行って、初めて気づくこともたくさんあります。チャレンジする人には、周りもサポートしてくれます。

最近は、自分が前に出すぎず、チーム内の業務では黒子に徹することも意識しています。メンバーそれぞれがより主体的に、積極的に楽しく業務に取り組めるようなチームを目指しています。まだマネージャー2年目なので、学ぶことが本当にたくさんあり、日々勉強させていただいています。上司や先輩方を見ていると、「どうようにしたら、あんなに的確にできるのだろう」と思うことばかりです。尊敬できる先輩、後輩の中で業務を行えていることは本当にありがたいと感じています。